時は江戸…

でもそんな考えすらも頭に浮かんですぐ消えて…

何も考えられない

頭までがトシでいっぱいになって何も考えられない

首筋にキスをしたまま、あたしの着物の帯を片手でほどく…

スルッっと脱がすその手つきにトシの今までを感じて、少し切なくなる

今のトシはあたしのトシ

でも昔のトシはあたし以外の誰かのトシだったんだ…

それは当たり前なこと

トシだってそれなりの恋愛をしてきてるはず…

当たり前なはずなのに

当たり前なことを受け入れることを拒否してる…

でも今ここであたしを愛してくれてるトシが全てだから、あたしは大丈夫

強くなれるよね?

「と……シぃ… あぁ…はぁはぁ……んあぁ」

あたしの声?

これが?

息遣いと交じって出そうと思わない声が出てしまう