私の頭に源の顔が横切った。
「源…。これ源が送ってきたんじゃ…。」
すると美佐は笑って言った。
「まさかぁ。だってこんな長い文…。しかも3年前だよ。一語一句間違わず入れるなんて無理でしょ。メモだってしてなかったし…。」
私は思わず大岩の所に走って行った。するとやっぱり、源が大岩の所に寝ていた。私も大岩の上に登り源の隣に座った。
「これ、源が送ってきたんでしょ?」
すると源は体を起こして
「何で俺なんだよ」
と聞いた。
「分かんないけど、窃娜は源だったら最後までしてくれるって思ったから、源に預けたんじゃないかなって、そう思って。」
すると源は、私に窃娜が事故にあってから、死んでいくまでの事を全て話した。3年間、私の知らなかった、美佐や源の辛さ。死んでいく窃娜の辛さが凄く伝わった。