バイクに乗りながら。

ドキドキが止まらない。



そーちゃんに言われてすぐに店を出た。

やっぱり、普通なら会いたいよね。



真由ちゃんは。

いつも笑って僕に合わせてくれるから。

どこか甘えてしまっていた。



家の近所まで来て、バイクのエンジンを切った。

そして家の前までバイクを押す。

ふーっと息を吐くと。

僕は真由ちゃんの部屋に向かって…

石を投げた。

窓ガラス、割れませんように…

数回、やってみる。



しばらくして

窓際に人影が。



2階のカーテンが開いて、またすぐに慌てて閉まった。



「拓海くん…?」

玄関から飛び出てきたのは真由ちゃんだった。