「そんなの最初からわかってたことじゃん!!

離婚してることや子供がいること彼は知ってたよね?

酷いよ!!結婚したいって言ってたのは彼だよ?!」


私は息継ぎもせず一気に言い放った。


信じられない!

何なの?

始めからわかっていたじゃない!


今更それが理由って言われたって…!


私の怒りは止まらない。


その怒りを止めたのは幸恵だった。


『博美…もういいの。彼と話したら、もういいやって思って…グスッ』


幸恵が呟くような小さい声で言った。