無意識に見てしまう自分が恥ずかしくなった。 気を紛らすかのように二階を見上げる。 「ねえ、二階が空いたら二階に行きたい!」 そう私が言うと、彼はすぐに店員を呼んで、二階に通してもらえるよう頼んでくれた。 暫く経って私達は二階へ移動した。 見下ろす一階が丸見えで、ロデオに盛り上がるお客達の楽しそうな姿が目に入った。 「やっぱり二階も良いね!」 『そうだな』 穏やかな空気が向かい合う二人を包み込む。