スカイブルー色の綺麗なカクテルグラスがテーブルに二つ置かれた。 『何に乾杯かなぁ?』 「ロデオに乾杯する?」 笑いながらグラスをカチンと鳴らした。 ロデオを見て笑う彼。 こんな顔をするんだぁ… 彼の一つ一つの表情が、私の瞳に映る。 切れ長の目。 少し茶色い髪。 ガッチリとした肩。 男の骨格をした手。 目の前に、あの『さが兄』がいる。 それはとても不自然なようでいて、だからこそ大きな存在感をひしひしと感じてしまった。