愛し合って結婚したはずの二人の歯車は、いつの間にか狂ってしまっていた。


子育てに追われる毎日と、夫との喧嘩ばかりの生活。


価値観の違いを感じる日々に疲れていった。


もがけばもがくほど、お互いの存在が重く苦しくさせる。


そして気付いた時には、埋められない大きな溝ができていた。



あの頃の私は…

彼を思いやる気持ちを忘れていたの?

私が悪かったの?


壊れていく自分が怖い。

愛が欠けていく。

擦り減っていく心が冷たかった。