――静かな病室。


さっきまでの痛みが嘘のようだ。


胸の張りと痛みを感じない。


それは小さな命が、消えたお知らせ。


涙がじわりと頬を伝う。


「うぅっ…あぁぁぁ…」


気付けば、声を出して泣いていた。


拭っても、拭っても涙が溢れて枕を濡らす。


意識がもうろうとする中、吐き気が込み上げてくる。


今の自分と子供達の生活を維持する為に、小さな命を犠牲にしてしまった。


もう二度と会うことのない私の子供。