『俺の立場からは何も言えないよ』 彼はそう言った。 「なんで?」 『ひろの立場も状況もわかってるから』 私はそんな言葉を聞きたかったわけじゃない。 じゃあ、どんな言葉が聞きたかった? どんな言葉を望んでいた? 彼だけを責めることは、できないのもわかっている。 私にも責任がある。 彼に産んでほしいと言われたら… 私は今より苦しんだの? 悩んだの? 硬く口を噛み締め外を眺めた。 いつの間にか、私達の呼び名は変わっていた。