有線が流れるフロアに足を踏み入れると、店長の声が響いてくる。


ちょうどミーティングが始まったらしく、私は目立たないように近くのソファへ静かに腰を乗せた。


店長からの説明を聞きながら、徐々に緊張感が増していく。


やがて簡単なミーティングが終わり、開店まで少し時間があるようだ。


女の子達はソファに座って待機していた。


20分ほど経ってから、お店の入口あたりが賑やかになってきた。


次々と女の子達がボーイに呼ばれ、席を離れていく。


いつ自分が呼ばれるのか…


心臓が飛び出してしまうんじゃないかというくらいに、バクバクと音を立て始めていた。