『博美!…まさか?』 「…ど、どうしよう…」 声が震えてる… 『すぐ彼に言いなよ? 産めるかもしれないじゃない。 良い方法考えてくれるって!』 幸恵は私の肩を強く掴んで言った。 良い方法? 私だって、喜びたいよ!! 産みたいよ!! だけどこの状況で産むってことが、どれだけ大変なことなのか… 自分が1番わかってる。 私に小さな命が宿っている。 それは厳しい現実だった。