『いいよ。ゆっくり寝てなぁ〜。ご飯できても教えてあげないから!』


「それって意地悪じゃん」


『いーから眠いんだろ?寝ろよ』


「何もしないでね〜」


『しねぇよ!』


この部屋は和室なのに、隣の小さな洋室にはベットが二つ並んでいた。


布団も敷いて、ベットも?
まっ、お好みで選べるから良いのかな。


私は沈むようにベットへ倒れ込んだ。


ペラ… ペラ…


漫画本をめくる音だけが、部屋中に響く…


いつも意地悪なことを言うさが兄と私の二人きり。