―約束の日― バタバタと家中を駆け回り、猛スピードで夕飯を作ると、子供達に食べさせて洗濯物を畳んだ。 『ママ、出かけるの?』 「う、うん。…友達に会ってくるね」 『そうなんだ。気をつけてね』 …ごめんね。 ママは嘘をついてる。 たまにだから…と言い訳をしている後ろめたさに心が痛んだ。 恋をした母親は許されないのだろうか…