きっと、こんな私の想いには気付かない。 この微妙な距離感が、私の隠れた恋心を更に熱くしていた。 もっと隣に居たい。 もっと近付きたい。 片手を伸ばせば、触れられるのに遠く感じる距離。 「今日は何で来てくれたの?」 心の中で言えない言葉を呪文のように問い掛けていた。 苦手な遊園地に一緒に来てくれたことが、凄く嬉しかったんだ。