こうして、忙しいだろう年末の一日を私と過ごしてくれることになったのだ。 『何処に行きたいの?』と聞かれた私は、遊園地と答えた。 かなり子供じみていると思われたに違いない。 好きな人と遊園地に行くというのは、30歳の私にとって大切なデートだ。 ただ、遊園地に着いて知ったことがある。 実はさが兄は乗り物が苦手というから驚いた。 今更、言われてもねぇ…