待ち合わせ場所に着くと、彼の姿が見えた。 ドキッ… これが恋の魔法なの? 『おう!酔っ払い!』 私を見つけた彼が右手を挙げ、声をかけてくる。 「酔ってるのはそっちじゃん!」 私は恥ずかしさをごまかしながら、少し拗ねたように答えた。 ねえ? あなたの存在を意識し始めてから《赤ジャージ》と呼べなくなっていることに気付いてる?