「これフリーマーケットに出せるよね、得したね」私はフキンで冷風扇を拭きながら嬉くて仕方なかった。 主人も前回の古着の一件といい今回の不燃ゴミといいいろんな価値観があることを知り「奥深いなぁー」としきりに変な感心の仕方をしていた。 しかし実際今までの私たちは不燃ゴミを処分する際に他の人が捨てたモノなどに関心を寄せる事なんかなかった。 まさか他人が捨てたゴミを拾ってくるなんて・・。 冷静に考えると自分達はそこまで落ちてしまったってこと? さっきまで冷風扇を拭きながらニンマリしていた自分がちょっと情けなかった・・。 気持を入れ替え週末のフリーマーケットの準備に専念、売れそうなものをとにかく段ボールに詰めた。
