『無理だ。もういい返事したから…』

はぁ!?勝手になにしやがる!

『なら、直接俺から断ります。』

そう言って、急いで部屋から出て行った。部屋から父の呼ぶ声がするけど無視した。







『おかえりなさい。』

部屋に入ると、美弥がお茶を入れて待っていてくれた。


美弥のこんな気配りが好きだ…
美弥に縁談の話をしたらどんな反応をするだろうか?



『美弥…』

『はい。』

『俺に縁談の話がきてるんだけど…』

美弥は、驚いた顔をした。

『お受けするのですか?』

心配そうなか細い声で俺に尋ねた。