そろそろ母さんの命日だな…墓参りにでも行こうか…どうせ、親父たち行かないだろうし…



『美弥、出かけるよ。』

『はい。準備してきます。』

美弥が奥の部屋に行った時、戸を叩く音がした。


『はい。』

ドアを開けると、義母さんが立っていた。

『秀長さん。今夜空けときなさい。よろしいですね?』

きつい口調でそう言うと、母屋の方へ帰って行った。


今夜何かあるのだろう…





『秀長様?準備できました。』

美弥は俺がこの前買ってあげた服を着ていた。

『じゃあ…行こっか?』

『はい。』





.