『秀長様!』

目を開けると、近くに美弥の顔があった。

『美弥…おはよう』

『おはようございます。大分うなされていましたけど…?』

『何でもないよ。』






美弥を拾って人間界では十年の月日が経った。

ちょうど二年後、俺は悪魔の世界で成人を迎える。

美弥は見た目、中学生ぐらいだ。



『うまいな…』

美弥を拾ってから、彼女にいろいろ教えて上げた。
料理や掃除、勉強など。


味噌汁をのんで言った。

『ありがとうございます』

美弥は誉められて嬉しそうな顔をした。