『悪いな…母さんに呼ばれてんだ。また今度な!』

手を振って、その場を離れた。



本当の母親なんかいないけど…


『秀長様?』

美弥が心配そうに顔をのぞき込んできた。

『何でもないよ…早く帰ろうか…』

美弥の手を引いて、自分の部屋まで歩いた。









この日以来、俺は朝も昼も夜もご飯に呼ばれなかった。

離れで美弥と過ごした。



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