香奈子と一緒にテレビを見ていた時、十万人に一人の重い病気にかかった人のドキュメント番組が始まった。
「不摂生が悪いんだよ。自業自得だよ」
さとるは何の気なしに口にした。
「はぁ?」
香奈子はテレビ画面を指さし怒鳴った。
「あなたはそれと同じ言葉をこの人の目の前であっても本気で言えるの!?」
「言えるさ」
さとるは素直に答えた。
確かに残酷な言葉と自分でも分かっていたが、あながち見識がずれているとも思えなかった。
「あぁ、そう」
香奈子は深い溜息を吐いて顔を背けた。
「不摂生が悪いんだよ。自業自得だよ」
さとるは何の気なしに口にした。
「はぁ?」
香奈子はテレビ画面を指さし怒鳴った。
「あなたはそれと同じ言葉をこの人の目の前であっても本気で言えるの!?」
「言えるさ」
さとるは素直に答えた。
確かに残酷な言葉と自分でも分かっていたが、あながち見識がずれているとも思えなかった。
「あぁ、そう」
香奈子は深い溜息を吐いて顔を背けた。


