なんか、嬉しいかも。


お母さんが死んでから、ずっと母親っていう存在を感じたいって思ってた。


「洋子さん、行こう。」


「ええ。」


それから、洋服を見たり。


靴を見たりした。


「これ、いいんじゃない?」


「そうかな?似合うかな?」


「ねっ、龍ちゃん。」


「そうだな。」


「じゃ、決定ね。」


お金を払う。


言葉がわかる洋子さんだけど。


「はい。」


「ありがとうございます。」