秘密な花嫁~旦那様は先生!?~③

「はい。」


龍矢が私のそばに来た。


「黙ってるなんてひどいよ。」


「悪かった。」


「これからは、なんでも言ってね。」


「ああ。」


「龍矢の気持ち、知ってたい。」


「俺も。お前の気持ち、知ってたい。」


「言わなくてもわかるくせに。」


「当たり前だ。」


校長先生が話し出した。


「生徒、職員、そして保護者のみなさん、この二人を見てどう思われたかな?こんなことになる前に、対処のしようがあったと思う。ただ・・・」


校長先生がこっちを向いて、にこっとほほ笑んだ。


「愛し合うってことは、とても大切なことだ。そう思わなかったかな?」


体育館中が、再び静かになった。