秘密な花嫁~旦那様は先生!?~③

「僕は、教師の仕事をしながらお菓子の三木会社の社長をしていました。」


体育館中が、うるさくなった。


「父親から、大学を出たときに引き継ぎました。これからは、そっちの仕事に専念したいと思います。」


今までの言葉の意味がわかった。


本格的にやろうと思って。


あと少しだな。


山下さんが言ってたあっちって。


このことだったんだ。


結城さんが言ってた。


驚くかもしれないけど、悪いことじゃない。


そーゆー意味だったんだ。


「みなさんに秘密を作っていたこと、そのことで不快な思いをさせてしまった人など、いろいろいたと思います。ほんとに申し訳ありませんでした。」


そう言って、龍矢は頭を下げた。


校長先生が壇上に来た。


「三木先生、あとは引き受けよう。」