龍矢が壇上にあがっただけで、体育館中がざわめき始めた。


「みなさん、今回は私のことで大変なご迷惑をおかけしました。」


龍矢が頭を下げた。


龍矢が話し出すと。


体育館中が、静かになっていった。


「今回のこの噂についてですが・・・」


嘘だって言って。


「真実です。」


龍矢・・・


どうして・・・


その声に、また体育館中がざわめいた。


どうして認めたのよ。


「僕は、この学校の生徒と結婚しています。」


だめだよ、そんなこと言ったら。


だめだってば。