どうしてなんだろう?


どうして龍矢のことだけなの?


私だって、毎日龍矢と一緒に居たのに。


病院だって、一緒に居たのに。


どうして、私の名前が出てこないの?


どうせばれるなら。


一緒にばれたほうがよかった。


そしたら。


龍矢ひとり、悪く言われることなかったのに。


噂がたって、一週間。


私はまた、校長室に呼ばれた。


そこには、龍矢の姿もあった。


「そこに座ってくれるかね。」


「はい。」


「一週間前、ここで話をしたことは覚えているね?」