「あらそうなの?残念。」


「で、いつそんな約束したんだよ。」


「それは・・・」


「それは?」


「また今度ね。」


「はっ?何だよ、それ。」


「だって、龍ちゃん覚えてないんでしょ?あっ、そうそうこれ。」


いきなり話を切り替えた、お義母さん。


「フランス土産。」


そう言って、いくつもの箱を取り出した。


「美和ちゃんのも、ちゃんとあるからね。」


「ありがとうございます、お義母さん。」


「あっ、お義母さんってのやめない?私ね、洋子って言うの。そう呼んで。」


「洋子さん?」


「そうそう。」