秘密な花嫁~旦那様は先生!?~③

「みくちゃん。迷子らしいんだ。」


「そっか。」


さっきまで泣きそうだった、みくちゃん。


今は龍矢に抱きあげられたからか。


ちょっとご機嫌。


「どうするかな?」


「ほっといて、帰れないよ。」


「そうだな。」


しばらくすると。


「みく!」


って声が聞こえた。


「ママ!」


みくちゃんのママらしき人が、こっちに走ってきた。


「どうもすみません。みくがご迷惑を掛けて。」


「いえ、大丈夫ですよ。」