「大丈夫か?」


美和の額に、手を置いてみる。


「ちょっと熱いな。」


微熱ってほどの、熱を感じた。


「龍矢・・私ね・・・」


それから美和は黙ったまま、なにも言わなくなった。


「どうしよう・・・」


「えっ?」


どうしよう。


その言葉で、美和が何を言おうとしてるかわかった。


「まさか、お前。生理・・・」


「・・・今月、まだなんだ。」


そう言うと、また美和はなにも言わなくなった。


その代り、手に力がこもった。


ありえないよな。