お菓子作りの先生になりたい。


そう思ってからの、受験はすぐだった。


たくさん、勉強したつもり。


志望動機だって、しっかり考えた。


でも。


こんなにドキドキしてるのは、どうして?


緊張してる。


覚えたの、飛んじゃいそう。


ケータイの電源切っとかないと。


そう思って、ケータイを取り出した。


「あっ、メール。」


龍矢から、メールが来てた。


美和なら、大丈夫だから。
今まで頑張った分、しっかり出してこい。


それだけ。


でも、心がスーって落ち着いた。