美和の目から流れる涙を、そっと拭いた。


「もし龍矢が倒れたらって思うと・・・」


「バカなこと考えるな。俺はそんなことで倒れたりしない。」


「うん。」


「それより、こうして美和との時間がなくなる方が無理だから。」


美和を抱きしめた。


そんなこと思ってたのか?


「バカだな、お前は。」


「だって・・・」


「いつまでもそんな顔してんな。」


「んっ・・・」


「元気になったか?」


「しょっぱい。」


海でのキスは、しょっぱかった。


それから、何度もキスをして。