* * * * * ―――3年前。 私の何もかもが、壊れた日。 忘れもしない。11月9日、少し肌寒い、秋と冬の境目…。 ガシャンッという、あまりにも悲惨な音。 その音と同じくらいの大きさで泣き叫ぶ、お母さん。 『信じてたのにぃ!裏切り者!』 今考えると、すごく大人気ないと親だと思う。 だけどあの時の私は、優しかったから、ただその悲しすぎる光景を、お姉ちゃんの背中から見ていた。