恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~

そのとき、ケータイにメールが届いた。

件名は『Re:検査の結果だけど…』

誠志郎さんからのメールだった。

『メール読んだよ。異常がなくて本当によかった。みんなもおめでとうって言ってる。

マスターなんか3年ぶりのバースデーパーティだからってはりきっちゃって、もうケーキのロウソクに火をつけて、毬ちゃんが来るのを楽しみに待ってるよ。

おばさんも待ってるし、俺も待ってる。晩メシは食わずに、おなかすかせたまま、いますぐ屯に飛んで来い』


いつもなら学生時代に鍛えたメールの早打ちで、アッという間に返信メールが打てるのに、今日はケータイの画面がにじんで見えて、なかなか打てない。

嬉しくて、嬉しすぎて、こみ上げてきた“うれし涙”のせいだった。


『ありがとう♪ みんなに逢えてホントによかった☆ あたしも逢いたい! いますぐ飛んで行くからね(^^♪』


あたしはつま先立ちをして、目いっぱい背伸びをして、空にむかってケータイをかかげると、力いっぱい送信ボタンを押した。

本当のキモチ、送信完了―――――