恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~

「気にしないで。あたし、誠志郎さんが司法試験に受かるように応援するよ。腕にヨリをかけて、おいしぃぃぃ“差し入れ”を持って行くから」

「いいね。じゃあ、俺は猛勉強して、次の試験にはゼッタイ合格してやる!」

「誠志郎さんなら合格できるよ。だって“勝利の女神”のあたしがついてるんだから。ウフツ」

微笑むあたし。

「フッ、そうだな」

そして微笑む誠志郎さん。

雪のクリスマスイブの夜、微笑み合うあたしたち二人がいた。


「それにしても、3年前はこんな日がくるとは思いもしなかった……どーせ、かなわない恋なんだ、って諦めるよう自分に言い聞かせながら、あれから生きてた……」

それはあたしもまったく同じだった。

「けど、諦めようと思えば思うほど、毬ちゃんと過ごした思い出が、俺の中にどんどんよみがえってきて……一緒にいたときより、もっと、ずっと、離れてからいっそうキミのことが好きになった……」

「やっと言ってくれたね、好き、って」

嬉しかった。

「本当の気持ちに嘘はつけねぇよ」