恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~

「あたし、待つよ。待ってあげるよ」

「“待つ”って…?」

「だから、誠志郎さんが司法試験に合格して、弁護士になるまで待ってあげるから」

「…!」

「誠志郎さんが弁護士になったら……剛に勝ったら結婚しようよ?」

「でも、それじゃ、18歳で結婚するっていう毬ちゃんの夢は叶わねぇぞ」

「夢なんて叶わないのがフツーなんだから、いつまでも落ち込んでないで、ダメならダメで、また新しい夢を見ればいーじゃん」

「本当にそれでいいのか?」

真剣なまなざしで、まっすぐにあたしを見つめる彼。


「いいよ。では、ここで、あたしの新しい夢を発表します。あたしの夢は“司法試験に合格して、弁護士になった誠志郎さんと結婚すること”です」


「あ…ありがとう、毬ちゃん」

ホッとしたような表情の彼だった。

「でも俺のわがままを通したみたいで、なんか悪いな」

そう言うと彼は爽やかな笑顔を見せてくれた。やっといつもの彼に戻ったみたい。