この世に未練なんてものはなにもなかった。それなのにエンディングさえむかえられない。これが今のあたしの現実だ。
「お、お前、なに言ってんだよ…?」
「ねぇ、そのコ、アタマおかしいんだよ」
あたしの発言にとまどっている若い男のヒトに向かって、助手席から若い女のコが言った。きっとこのカップルはクリスマスデートの真っ最中だったんだろう。
そんな二人にとって、あたしの存在はウザイ以外なにものでもなかったはず。
「ケガしてるようにも見えないし、そんなコ放っといて、もう行こーよ」
「あぁ、そうだな。…ったく、ワケ分かんねぇオンナのせいで、せっかくのクリスマスムードが台無しだ」
「死にたいなら、どっか行って、ひとりで勝手に死んじゃえばいいのよ、バーカ!!」
…などと好き勝手なことを言いながらカップルのクルマは、青いイルミネーションが、まるで地上に降りた星のようにキラキラ輝く聖夜の街へと消えてしまった。
そして、そのクルマに続くように数台のクルマが道路の真ん中にへたりこんでいるあたしの横をすり抜け、走り去っていった。
彼らはきっと、あたしの存在をまるで路上に置きっぱなしにされた邪魔な障害物くらいにしか思っていなかったんだと思う。
「お、お前、なに言ってんだよ…?」
「ねぇ、そのコ、アタマおかしいんだよ」
あたしの発言にとまどっている若い男のヒトに向かって、助手席から若い女のコが言った。きっとこのカップルはクリスマスデートの真っ最中だったんだろう。
そんな二人にとって、あたしの存在はウザイ以外なにものでもなかったはず。
「ケガしてるようにも見えないし、そんなコ放っといて、もう行こーよ」
「あぁ、そうだな。…ったく、ワケ分かんねぇオンナのせいで、せっかくのクリスマスムードが台無しだ」
「死にたいなら、どっか行って、ひとりで勝手に死んじゃえばいいのよ、バーカ!!」
…などと好き勝手なことを言いながらカップルのクルマは、青いイルミネーションが、まるで地上に降りた星のようにキラキラ輝く聖夜の街へと消えてしまった。
そして、そのクルマに続くように数台のクルマが道路の真ん中にへたりこんでいるあたしの横をすり抜け、走り去っていった。
彼らはきっと、あたしの存在をまるで路上に置きっぱなしにされた邪魔な障害物くらいにしか思っていなかったんだと思う。


