あたしは頭の中が真っ白になって、思考回路が完全にストップしてしまった。
「“中絶”が原因で二度と子どもの産めない体になった、ってことですね?」
ひどく落ち着いた感じで誠志郎さんが訊くと、勤さんと江波さんは二人とも黙って大きくうなづいた。
そーいえば、前に父がこんなことを言っていたのを思い出した。
「若いヒトたちは子どもができても中絶すればいいみたいに簡単に思っているようだが、たった一度の中絶で、二度と子どもが産めない体になることだって珍しくないんだ」
たしかにあたし自身、中絶という行為をどこか気安く、お手軽なものみたいに考えていたところはある。
「だが、どうしても安達家の血を引く子どもが欲しいと願う僕の両親は、園子との結婚を絶対に許そうとはしなかった」
「なるほどな…俺には、あなたたちがやろうとしていたことが分かったような気がします」
誠志郎さんはそう言ってるけど、あたしにはまだ全然分からない。
「そうだ……毬さんが僕の血を引く子どもさえ産んでくれていれば、たとえ子どもの産めない体の園子と結婚したいと言ったとしても、僕の両親には反対されない」
「“中絶”が原因で二度と子どもの産めない体になった、ってことですね?」
ひどく落ち着いた感じで誠志郎さんが訊くと、勤さんと江波さんは二人とも黙って大きくうなづいた。
そーいえば、前に父がこんなことを言っていたのを思い出した。
「若いヒトたちは子どもができても中絶すればいいみたいに簡単に思っているようだが、たった一度の中絶で、二度と子どもが産めない体になることだって珍しくないんだ」
たしかにあたし自身、中絶という行為をどこか気安く、お手軽なものみたいに考えていたところはある。
「だが、どうしても安達家の血を引く子どもが欲しいと願う僕の両親は、園子との結婚を絶対に許そうとはしなかった」
「なるほどな…俺には、あなたたちがやろうとしていたことが分かったような気がします」
誠志郎さんはそう言ってるけど、あたしにはまだ全然分からない。
「そうだ……毬さんが僕の血を引く子どもさえ産んでくれていれば、たとえ子どもの産めない体の園子と結婚したいと言ったとしても、僕の両親には反対されない」


