恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~


「あ、あぁ」

その表情が少し照れくさそうに見えた。

「“あぁ”じゃなくて、ちゃんと“好き”って言葉にして言って」

「そんな…」

「言って」

「………」

かすかに微笑んではいるけど、でも少し困ったようにうつむく彼。

「“俺は毬ちゃんのことが好きだ”って、ちゃんとハッキリあたしに言って」

「………」

黙ってうつむいたままの彼。

「言ってよ、お願い」

「………」

黙ってる彼に、あたしは少しムカつきはじめていた。

「お願いだから“好き”って言って!」

「………」

だけど彼は黙ってる。

「ねぇ、言ってよ、言って! あたしのことが好きって言って!」