ウチらのチームが勝って、明日の地区大会決勝戦へとコマを進めることができたんだ!!
その日の夕方――――
それぞれに長い影を引きずりながら、あたしと剛と誠志郎さんは自転車に乗って、グラウンドを去ろうとしていた。
「どーだ! オレ様の“流星シュート”」
剛が自慢げに言った。
「流星シュートぉ?」
“なに、その名前”とあたしは思った。
「あのさ、もしかして、みんなが願う勝利への夢を乗せてフィールドを流れる“流星シュート”って意味?」
誠志郎さんが眉間にシワを寄せて言った。
「そっ。オレ様のシュートでみんなの夢が叶っただろ?」
「なによ、あんなの。相手チームの選手が油断してたから、たまたま決まっただけのまぐれのロングシュートじゃん」
「まぐれじゃねぇ。奇跡だ。奇跡のミラクルシュートってヤツさ♪」
夕風に白っぽい金髪をなびかせながら、すごぉく機嫌よさそうにしてるのがムカつく。


