『俺は...前からお前を知っていた。』


思いがけない言葉。


『いつも、顔真っ赤にしてバス停まで走って来てたろ? 』


(そんな所...見られてたの? )


確かに何時もギリギリだったけど。


『恥ずかし...過ぎる。』


『それで...俺を見ると嬉しそうに笑うんだ。』


冬夜が言った。


『最初は変な奴...って思ってたけどだんだん朝が楽しみになって来て。』


(あれ? )


冬夜の耳が赤い。


『....っ...だからっ! 』