私の彼は王子で死神

『教えて下さい...誰なんですか? その人は。』


『...冬夜様からお聞きになった方が宜しいかと思います。』


そう言って秋雲さんは黙ってしまった。


『舞...お前暫く冬夜から離れろ。多分これから奴は狙われる...一緒に居ると危険だ。』


魔王様が言った。


『い...嫌です。』


思わず言ってしまった。


『元々あたしが撒いた種です。それなのに自分だけ安全な場所に居るなんて出来ません。』


(それに...冬夜と一緒にいたい。もし、離れている間に何かあったら...。)