私の彼は王子で死神

しばらくの沈黙。


心臓がどきどきする。


(あんな王子見た事ないよ。)


今は中学生達よりも王子の方が間違いなく怖い。


『俺の気が変わらない内に消え失せろ。』


王子が忌々しそうに言うと中学生達は一斉に走りだしてあっという間に居なくなった。


『ずいぶんやられたな。』

犬を抱き上げると傷を確認するようにそっと撫でる王子の瞳はとても優しくて。

その瞬間、あたしは王子に恋をした。