私の彼は王子で死神

『じゃ...ケルベロスって呼んでいいですか? 』


『勿論です。敬語もいらないですよ? 』


『ありがとう。』


初めて見た時は牙を剥き出して唸ってたから怖かったけど今はケルベロスと居ると安心する。


冬夜をベッドに寝かせるとケルベロスは静かに部屋から出て行った。


『冬夜...。』


手を握りしめて名前を呼ぶとうっすらと目を開けてあたしを見る。


『大丈夫? 』


『...の...せいだ。』