『大丈夫か? 』


『...う...ん。』


安心したと同時に涙が滲んだ。


『あはははっ! 面白い...光の姫君が僕の息子の近くに居るとは...また一興。



狂気じみた笑いで氷夜さんが言った。


『姫...必ず僕の物にするからね? それまで冬夜に預けよう。』


『舞は姫君じゃない。』


『...懲罰部隊とのお手並み拝見だな? 冬夜。』


そう言って氷夜さんは来た時と同じようにゆっくり車に乗り込んで去って行った。


視線をあたしに向けたままで。