『貴様ら...親子喧嘩は魔界でやれ。』


その人の威圧感は凄くて、あたしの全身に鳥肌が立った。


もう猫が喋ったとか、その人が何故金色の瞳なんだろう? とか考える余裕もなく。


ただ怖くて、その人から目が離せなくなる。


怒りの波動が強い力となって、ビリビリと大気が震えているのが分かった。


『これは魔王様、人間界に何用で? 』


氷夜さんが言った。


(魔王様? )


どう見てもあたしと同じ位の歳にしか見えない。