私の彼は王子で死神

『舞さん? 身体は大丈夫ですか? 送りますよ。』


『...今行きます。』


そうしてあたしは学校の女子の視線を一斉に浴びながら学校を後にした。


『元気ないな? 』


暫く歩いて王子が言った。

『色々ありましたから...それより王子裏表有りすぎ。』


『そうか? 』


『どっちが本当の王子なの? 』


『さあな...それより舞、いつまで俺の名前を呼ばないつもりだ? 結婚しても王子じゃ変だろ? 』


『...それ以前に告白の返事貰ってない。』


ぽつりと呟くと王子が吹き出した。


『前から思ってたけどお前...鈍いな? 』