私の彼は王子で死神

息を吸い込む。


『ぎっ....んんっ! 』


あたしは不覚にもまたキスを許してしまった。


身体に王子の重みと体温の暖かさ。


『...っ...は。』


唇を重ねただけの優しいキス。


(ずるいよ...言動は意地悪なのに行動は優しいなんて...。)


ゆっくり目を開けると親指で頬を撫でられた。


(前もされた様な気がする。何か意味あるのかな? )

『なかなか楽しめた。』