私の彼は王子で死神

男の子達も王子の迫力に押されて何も言えないみたい。


『お前達人間はいつもそうだ。自分が痛いのは嫌だ、しかし弱者を痛めつけるのは喜んでやる...この犬の痛み、そっくりそのまま返してやろうか? 』


王子の微笑みが更に深くなった。


『うるせぇっ! 』


一人が王子に殴り掛かると軽く身をかわし、文庫本の背表紙でその子の眉間を叩きつける。


『ぎゃっ! 』


転がり、投げ出された手のひらを王子はゆっくり足で踏み、言った。


『お前達は痛みに強いか?
教えてくれ。』