『うぅ...あんまり顔見ないで。』


『何故? 』


(分かってるくせにっ! )


どこか面白そうな...からかっているような顔の王子を睨んで覚悟を決める。


『......冬夜。』


言った刹那。


王子の笑顔。


それは、今までとは違う。

優しい瞳。


(もう...限界っ! なんでいきなりそんな顔っ...。)